お米を炊く時とぎ汁どうしてる?捨てちゃダメ!とぎ汁活用術
日本人が毎日の主食としている『お米』。
お米は当たり前ながら、砥いでから炊きますよね。
そこで出てくるのが今回のお話のテーマ、『とぎ汁(とぎじる)』です。
いつも当たり前のようにそのままじゃーーー!と捨ててしまう方がほとんどなのではないではないでしょうか?
しかし!
ちょっと待ってみてください。
実は、この『とぎ汁』、捨ててしまうにはあまりにももったいない代物だったのです。
食器のつけ置きで油分を取る
ご飯の支度の過程の中で、早い段階でお米を炊くかと思います。
そこで、そのとぎ汁は洗い桶に貯めてとっておきましょう。
食事が終わったあと、このとぎ汁を貯めた洗い桶の中に食器をつけておきましょう。
そうすると、油分が取りやすくなるんです。
洗剤をたくさん使わなくても、お湯を使って洗わなくてもいいんです!
本来捨てているものなのに、二重、三重のエコに繋がります。
タッパーの匂いを取る
キムチなどのお漬物やおろしニンニクなど、匂いのきついものも保管するタッパー。
しっかり洗ったつもりでもなかなか匂いが取れないときがあります。
そんな時はとぎ汁の出番。
とぎ汁の中に一晩漬けておくだけで匂いが取れるのです。
おろしたての陶器の『目止め』に。
『目止め』とは、新しい陶器を使いはじめる際に陶器の表面にある『目』を埋めて汚れなどが染みこむのを防ぐこと。
土鍋などはこの目止めのために最初にお粥を煮たりします。
土鍋ならお粥を作れば済むかもしれませんが、お茶碗やお皿はそうもいきません。
そんな時はとぎ汁を弱火で20分ほど沸騰させたものをお茶碗やお皿などにたっぷりと入れ冷めるまで放置します。(火傷には十分注意してください。)
冷めたら綺麗に洗い流しましょう。
これでお気に入りの陶器の食器も長持ちします。
野菜のアク抜き、下茹でに
お料理のレシピ本などを見ていても、この工程が出てくることも多いのでご存知の方も多いと思います。
お米のとぎ汁は野菜の旨味を引き出してくれる優れものなのです。おでんに入れる大根、煮物に入れる人参や里芋…。
これらをとぎ汁で下茹ですることによってエグ味がとれてより一掃美味しく仕上がります。
ゴボウやたけのこなどアクの強いものも、とぎ汁を使って茹でたほうが、水を使って時間をかけてアク抜きするより綺麗にアクが抜けます。
もちろん時短にも。
床や洗面台がピカピカ!
お米のとぎ汁に含まれている油分で床や洗面台などがピカピカになります。
霧吹きに入れて吹き付けても、雑巾に直接含ませて拭いてもOK。
市販の洗剤のように色々なものが入っているわけではないのでハイハイをするような赤ちゃんがいるお家でも安全に床掃除ができます。
間違って赤ちゃんが舐めてしまってもママは慌てる必要はありません。
シンクの汚れもピカピカに。
続いてもお掃除。
気づいた時にはなんだか汚れているシンク。
毎日残飯や使い終わった食器などにまみれているので汚れるのは当たり前なのですが……。
得体の知れないこびりついた汚れなどにお目にかかることもしばしば。
これらも食器の油汚れを落とすのと同じで、お米のとぎ汁をスポンジに含ませてシンクをこすると汚れが落とせるのです。
食器を洗うついでにシンクもピカピカ。
いつでも気持ちよくキッチンが使えますね。
白い洗濯物にも!
なんと、お米のとぎ汁は白い洗濯物を普通のお洗濯よりもより白くしてくれるのです。
筆者もこれは知らなかったのでびっくりしました!
実は、この方法は昔から伝わる洗濯術なんだそうです。
昔からある素晴らしい方法がいつの間にか廃れてしまうのは悲しいことですね。
お米のとぎ汁で白いものを洗ったりすすいだりすると、色あせを防ぎ、艶が出て、白さが蘇るそうです。防臭効果も期待できそうです。
先人の素晴らしい生活の知恵に学びましょう!
家庭菜園やガーデニングの水やりに
お米のとぎ汁には、たくさんの栄養素が含まれています。
わざわざお金を払って栄養を買うのではなく、お米のとぎ汁を普段の水やりの時に使ってみましょう。
ただし、水やりに使うときはとぎ汁の上澄みだけにしましょう。
とぎ汁にはでんぷん質も含まれているので、害虫なども呼び寄せてしまいます。
それでは身も蓋もありませんもんね。
いかがでしたか?
普段何気なく排水口へ直行させてしまう『とぎ汁』。
実はこんなにもポテンシャルを秘めていたのです。
何かとエコが話題の現代ですが、ここにご紹介した方法はいいとこだらけですね。
みなさんも自分の周りの小さなこと、できることから始めてみませんか?